僧侶の方々は神道をどう捉えたらよいか?
ライターのNです。先日の西澤先生の講演についてレポートします。
※録音の容量が大きすぎましたので、円泉寺のブログにlinkさせていただきました。 録音link
2018/12/9日 日曜日、真言宗豊山派仏教青年会千葉三号の皆様にお招きいただき西澤先生の講演会がありました。
会場は木更津の新御堂寺(にいみどうじ)。
女性ご住職さまに爽やかに迎えられ会場へ。
お若い僧侶の方々11名が真摯な面持ちでいらっしゃいました。みなさんで般若心経を唱えられたのち、西澤先生のお話が始まりました。
今回のテーマは仏教と神道について。
お若い僧侶の方々が、檀家さんより「喪中のとき神棚はどうしたらよいのか」など質問を受けられるとこが多く、また、そもそもなぜお寺の中に神社のお宮があるのか…という疑問に対して仏教と神道の歴史的な背景を改めて学びたいとのお話でした。
西澤先生は、「お稲荷さんをお祀りしたお寺があります。そこはどこでしょうか?」という質問で始められました。
お稲荷さんに象徴される「豊かになりたい」という人々の願いをご職能という形で叶える意味で、あるお役目が神様として、また、仏様としてお祀りされているとのこと。
例えば、病を治すのが薬師如来様であり、八坂神社にお祀りされている牛頭天王様。同じお役目を持つ神様、仏様がいらっしゃる。
そこで、日本人のこれまで培ってきた精神は、仏教と神道が両輪の輪であるというお話をされました。
身近なお話でいうと、お願いごと、ご祈願は神社で、亡くなった方を見送るのは仏教。日本人の心には両方なくてはならない存在。
質疑応答の時間になると、皆さんから活発な質問があり、対話形式でさまざまな話題を取り上げられました。
最後に西澤先生より「若い皆さんが、檀家さんを含めてお会いした方々に、小さなコメントで良いので、心で話しかけてほしい」とお話しされて会を終えました。
神道と仏教の歴史的背景にとどまらず、日本人の精神文化の歴史と、今、僧侶、神主の方々に必要とされていることまで幅広いお話しでした。